エアコンクリーニングは、内部を清潔にするだけでなく、低下した冷暖房効率を取り戻してくれる大事な作業です。
しかし、いざ頼もうと思っても、業者の数も多くどこに頼むのがベストなのか迷ってしまいます。
そこで今回は、エアコンクリーニング料金の目安となる相場や、安く抑える3つのポイントを詳しく解説していきます。
自分でクリーニング作業をしてみたいと思う人のためのお役立ち情報もあります。慌てて業者に依頼する前に、ぜひ参考にしてください。
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目次
エアコンクリーニングの料金の相場って決まってるの?
ここでは、エアコンの種類ごとにクリーニング料金の相場をまとめてみました。
エアコンクリーニングの料金は、機器のタイプによって価格が大きく違います。
それでも、ある程度の平均値になる「相場」というものは存在するのです。
自分が依頼する先が高いのか安いのか、その比較のためにも相場は知っておいて損はありません。
また、ざっくりと「エアコンクリーニングがいくらかかるのか知りたい!」という人も、まずは下記の表を参考にしてください。
エアコンのタイプ | 料金相場 |
---|---|
壁掛けタイプ | 8,000円~15,000円 |
お掃除機能つきタイプ | 15,000円~25,000円 |
天井埋め込みタイプ | 20,000円~40,000円 |
室外機 | 3,000円~6,000円 |
エアコンクリーニングでは、本体以外にも室外機のクリーニングなど「オプション作業」というのもあり、必要に応じて選べるようになっています。
つまり「本体のクリーニング費用+オプション費用」に諸経費を合わせたものが、実際に支払うエアコンクリーニング料金ということです。
大まかな相場のほかにも、エアコンクリーニングの価格を比較検討するには、いくらを基準にすべきかの平均値も必要です。
ここからはエアコンのタイプ別に、どれくらいの価格を基準に検討すべきか詳しく解説していきましょう。
壁掛けエアコンをクリーニングするときの料金相場
「壁掛け型」のエアコンをクリーニングするときは「8,000円〜15,000円」程度が料金相場です。
相場の平均では「10,000円くらい」を目安にしておくとよいかもしれません。
一般的なご家庭でよく使用されているため、多くの業者が主力商品として価格を抑え対応しています。
普及率が高くシンプルな作業のため、相場の料金はどこも控えめです。
しかし、その分だけ各社作業やサービスの内容が異なるという面もあります。
どこにでも頼みやすい分、もっとも内容の比較が必要なエアコンタイプと言えるでしょう。
お掃除機能がついたエアコンをクリーニングするときの料金相場
「お掃除機能」がついたエアコンのクリーニングは「15,000円〜25,000円」が料金相場です。
相場の平均は「20,000円くらい」が目安でしょう。
ベーシックなものに+5,000〜9,000円程度のオプション価格の相場が目立ちます。
分解時や清掃作業に手間がかかることで、費用は若干高めです。
機種によっては構造がかなり複雑なため、復旧できない可能性を理由に作業を断る業者もあるようです。
業務用など天井埋め込みエアコンをクリーニングするときの料金相場
「天井埋め込みタイプ」のエアコンクリーニングは「20,000円〜40,000円」前後の料金相場になります。
相場の平均は「30,000円」が、価格の高い・安いを考える目安です。
天井埋め込みタイプは、店舗や事務所など「業務用」で利用されることの多いエアコンタイプ。
そのため、テナントの特徴に合わせた作業が難しい位置に配置されていることもあり、業務用エアコンに対応していない業者もあります。
また、エアコン本体の構造の違いで相場にも差がありますが、その特性から「作業する時間帯の相談」が可能かもチェックポイントになるでしょう。
エアコンの室外機クリーニングをするときの料金相場
エアコンの室外機の料金相場は、おおよそ「3,000円〜6,000円」ほどになります。
相場の基準は「4,000円くらい」と考えておくと間違いありません。
尚、エアコンの室外機は、機器そのものが屋外に設置する前提で設計されています。
このため、基本的に頻繁にクリーニングする必要はありません。
「やらなくても大丈夫」というのが前提ですが、長年放置しているとゴミがフィンに目詰まりして放熱効率を阻害することで、冷暖房の効率を落としている可能性は考えられます。
料金相場については、マンションなど室外機がビル壁面に付くタイプの場合は、作業料金が追加になる可能性も。
その基準は施工会社で変わりますが、3M以上の高所に設置されているときは注意が必要です。
エアコンクリーニングのオプション料金相場
エアコンクリーニングには、室外機の洗浄のほかにも本体にオプションで選べる作業があります。
作業の代表的なものと、その目安の料金相場については、次のオプション一覧表をご覧ください。
オプション項目 | 料金相場 |
---|---|
消臭・除菌・抗菌 | 1,000円~2,000円 |
内部コーティング 防カビ |
3,000円~5,000円 |
高温スチーム洗浄 | 1,000円~3,000円 |
エコ洗剤での洗浄 | 1,000円~5,000円 |
オプションについては賛否両論。ご利用のエアコンの状態によって、不要なものや必要と言えるおすすめが出てきます。
たとえば、エアコンの臭いが気になる人は、消臭系のオプションで効果を感じられることもあります。
また、環境に優しいエコ洗剤を使うなどは、赤ちゃんや化学薬品に敏感なご家族がいるときにはありがたいオプションです。
しかし、高温スチーム洗浄や、防カビ効果のある内部のコーティングなどは、毎年クリーニングする人には不要なオプションと言えるかもしれません。
オプションについては、よく内容を吟味して必要なものだけを依頼するようにしておきましょう。
エアコンクリーニングの作業時間の相場
エアコンクリーニングを依頼したときに、実際にどのくらい時間がかかるのかも気になります。
基本的に作業中は立ち合う必要はありません。
業者によっては外出することも可能ですが、作業前の説明と完了確認のタイミングだけは立ち合いが必要です。
そこで、ここではエアコンのタイプ別に、クリーニングにかかる「作業時間の相場」についてまとめてみました。
作業にかかる時間が見えることで、自分の予定も立てやすくなります。
壁掛けエアコン
ベーシックな壁掛けエアコンの時は、おおよそ1時間〜2時間以内というのが相場です。
洗浄作業自体は30分程度、あとは準備や片付けの時間になり、台数がある時はその分が加算されていくことになります。
お掃除機能付き
お掃除機能がついているものは、作業時間の相場は2時間〜3時間ほど必要になるでしょう。
これは、エアコンの構造が複雑化しているため、分解作業に時間がかかるからです。
天井埋め込み
業務用に多い天井埋め込みタイプの場合は、作業時間の相場は3時間〜4時間ほどみておくようにしましょう。
やたらと高いところにあるなど、設置場所が難しい位置にあるときはさらにかかることもあります。
室外機
エアコン室外機のクリーニングの作業時間の相場は30分ほどになります。
ただし、本体のクリーニング時間に追加になる、ということを間違えないようにしておきましょう。
エアコンクリーニングの料金相場を決める4つのポイント
エアコンクリーニングの料金の相場は、次の4つのポイントが大きく影響しています。
料金相場を比較するときには、単純な価格表示だけを比べずに、これらの内容の違いにもご注意ください。
- エアコンクリーニングする台数ごとの相場
- 備わる機能が特殊だとエアコンクリーニング相場に影響する
- お住まいの地域ごとにあるエアコンクリーニング業者の価格相場
- エアコンクリーニングをする業者ごとの作業内容による相場の違い
また、エアコンクリーニングの料金相場については、本体の「分解」や「取り外し」をするかでも大きく変わります。
その点も踏まえて、それぞれを詳しくみていきましょう。
エアコンクリーニングする台数ごとの相場
エアコンクリーニングの相場は、一緒の場所で作業できる台数でも変わり、数がまとまるほど割安です。
料金を見るときには、1台の価格で単純に施工台数を掛けるのではなく、設定された「台数ごとの価格」の相場で比較してください。
- 1台料金:15,000円
- 2台料金:25,000円
2台あたりのクリーニング料金の相場は、エアコンタイプ別で示した以下の表を参考にしてください。
エアコンタイプ | 価格相場 |
---|---|
ベーシックエアコン | 16,000円~25,000円 |
お掃除機能つき | 28,000円~45,000円 |
天井埋め込み | 60,000円前後 |
備わる機能が特殊だとエアコンクリーニング相場に影響する
エアコンに備わる機能が特殊だと、クリーニング料金の相場にも影響してきます。
その特殊機能は「お掃除機能」です。
エアコンのお掃除機能は、主に「フィルターの清掃機能」なので、内部のカビや雑菌の除去といったことはしてくれません。
エアコンを清潔に保つには、ベーシックなエアコン同様に内部クリーニングは必要になります。
しかし、便利な機能が増えることで構造が複雑化するというのがネックになります。
10,000円程度の料金が基準になるベーシックなエアコンと比較すると、お掃除機能がついたものでは料金の相場も上がり、業者によって15,000円程度から20,000円近いところも少なくありません。
天井埋め込みタイプでもお掃除機能つきのものがあり、エアコンクリーニング料金の相場アップにつながっています。
お住まいの地域ごとにあるエアコンクリーニング業者の価格相場
地域ごとにエアコンクリーニングの価格相場に違いがあることもあります。
一般的な大手業者は、料金やサービスの基準は一定です。
しかし、拠点から離れた場所になると交通費を含めた「出張料」の関係で、相場価格よりも実際の料金が増すこともあります。
地域ごとに料金相場が変わる理由は、以下のような内容からです。
- 立地による経費増
- 交通費の割増や出張費
- キャンペーン対象地域
多くの場合は、営業拠点から各地域ごとに出向く際の距離の影響で、出張費の相場に差が出てきます。
ほかにも、大手が営業を新たに手がける地域を対象とした割引を行うということでの相場の差も。
逆に、大手が積極的に進出してくる地域では、個人業者が対抗して大幅な割引をすることで相場に影響することもあります。
地域ごとの相場を正しく知るには、ネット上で公開される価格だけを鵜呑みにせず、自宅に入るチラシもチェックすることを忘れてはいけません。
エアコンクリーニングをする業者ごとの作業内容による相場の違い
相場の料金だけを比較すると、あまり変わらない価格であったとしても、実際の作業の内容に違いがあることもあります。
相場料金でどこまでやってくれるのかや、どのような機材を使うのかについては、よく確認しておかねばなりません。
- 分解・取り外しを前提にした料金設定か
- ドレンパンの取り外し洗浄は含まれているのか
- 清掃に使う機材はどのようなものを使うのか
- 洗剤は何を使っているのか
ひとまとめに「エアコンクリーニング業者」といっても、作業の内容は使う道具ひとつから違います。
この点によく注意をしておき、価格相場だけに意識がとらわれないようにしておきましょう。
エアコンクリーニングを相場より料金を安く抑えるための3つのポイント
ご紹介する3つのポイントを知っておくだけで、エアコンクリーニングを相場より安く済ませることは可能です。
頼む前に少し気をつけるだけで、誰にでも簡単に相場よりも安くできる内容ばかりになります。
エアコンクリーニング料金を相場より安く抑えるには、次の3つのポイントを覚えてください。
- 内容のある「相見積もり」
- 依頼する「台数」をまとめる
- 「閑散期」を狙う
シンプルな内容ですが、それだけエアコンクリーニングを相場よりも安く済ませるための行動に難しいことはないということです。
相場より安くするポイント①|内容のある「相見積もり」
エアコンクリーニングの料金相場よりも安くするために、多くの業者と比較する相見積もりは欠かせません。
相見積もりを取るときに気をつけておきたいのは、見積もりの内容に注意しておくことです。
単純な金額だけを比較していくと、作業の内容の差を見落としてしまうことも。
台数や機能など価格差が出る条件も必ず含め、分解・取り外しをするのかなどの基本的な作業内容に差が出ない状態で比較するようにしてください。
相見積もりするときの注意点
簡単に相見積もりをするときの注意点をまとめてみました。
- 内容に納得できればすぐにでもやる意思を見せる
- できるだけ多くの業者に見積もりを依頼する
- 同じ条件での見積もりを出してもらう
- 基本料金に含まれるサービスを確認する
忙しい時期に、冷やかしのような見積もり依頼では相手にされません。
見積もりの依頼がメールであれ電話であれ、具体的にいつやりたいかなどの意思が伝わるようにしておく必要があります。
その本気度を見せるのが価格交渉の第一歩です。
また、基本料金のなかに含まれるものにも会社によって違いがあります。
見積もりに作業内容の記載がないときは、その点もしっかり確認するようにしましょう。
相場より安くするポイント②|依頼する「台数」をまとめる
基本料金が1台ごとに安くなるものから、追加分が1台ごとに1,000円安くなるなど、割引の方法にはいくつかのパターンがあります。
- Aパターン:1台10,000円の基本料金+2台目以降8,000円/台
- Bパターン:複数の場合は1台1,000円引
ベーシックなエアコンの場合でも、最大で1台あたり2,000円〜3,000円近く安くなるプランもあります。
2台合計で5,000円の割引と考えると、クリーニング台数での割引というのは侮れません。
また、比較モデルを参考に、2台のエアコンをクリーニングするときには、結果的にどちらも同じ割引額です。
しかし、3台以上になると徐々に金額に差が出てきます。
3台同時に依頼するときの比較
- Aパターン:1台10,000円の基本料金+2台目8,000円+3台目8,000円=26,000円
- Bパターン:1台10,000円の基本料金ー3台分の割引3,000円=27,000円
エアコンクリーニングの相場を安く抑えたいときには、割引のパターンと依頼する台数の組み合わせによる差に注意しておきましょう。
相場より安くするポイント③|できれば「閑散期」を狙う
エアコンクリーニングの相場が安くなる「閑散期」は10月〜4月あたりです。
ただし、エアコンには暖房もありますので、閑散期の中でも「冬」は全く需要がないわけではありません。
もっとも相場が安くなるのは、エアコンの利用が少ない「秋」と「春」。
秋は9月半ばから10月の暖房を本格的に使いだす時期前まで、春先はできればGW前には終わらせておきたいというのが本音です。
ちなみに、エアコンクリーニングの繁忙期は6月〜8月で、梅雨どきから夏本番は需要が高くなります。
当然、この時期には相場も下がりにくく、競合地域を除けば料金が安くなることは難しいでしょう。
また、この時期に相見積もりなどを取ると、ほかにも需要があるため嫌がられて避けられる可能性もあります。
エアコンクリーニングはどんなタイミングでやるのがベスト?
エアコンクリーニングの閑散期のなかでも、どのようなタイミングで行うのがベストかの例を挙げておきましょう。
- キャンペーン期間中
- 閑散期でも暖房を使わない秋
- 年末の大掃除の時期
シーズンに向けた春先や、繁忙期が過ぎたあとには、需要を求め割引キャンペーンを行う業者も出てきます。
ほかにも、知人の紹介などで「話せる」業者が見つかったときには、相場より安く済む時期を尋ねてみるというのも良いかもしれません。
相場料金で行うエアコンクリーニングの基本作業ってどんな内容?
エアコンクリーニングを依頼したときの基本作業は、一体どんなことをするのかも知っておきましょう。
作業の内容は施工業者によって異なることもありますが、一般的な「分解洗浄」方式のエアコンクリーニングの例をお伝えしておきます。
ベーシックな壁掛けエアコンに、分解洗浄方式のクリーニングを行うときの作業の流れをご覧ください。
(※あくまでもひとつの例ですので、業者ごとの作業性の違いや各種オプションなど、必ずしもこの限りではありません。)
各部が正常に機能しているかをチェック。
故障や異常がないことを確認したら電源を外し、実際のクリーニング作業に入ります。
エアコン本体のプラスチックカバー類を取り外し。
カバーの破損や、ネジの損耗などのトラブルがないかも一緒にチェックします。
各部の養生による保護。
エアコン基盤で液剤がかかってはいけない部分や、お部屋の壁面や床などを汚さないようにするための養生を行います。
汚れを完全に除去していくエアコンクリーニングの本作業。
エアコンのフィン(熱交換器)や吹き出し口などを、専用の高圧洗浄機で細かく洗浄していきます。
各部のパーツの洗浄やドレン周辺の確認作業。
外したパーツは、専用の薬剤を使用して洗浄しますが、業者によってはお風呂場や流しなどの設備をお借りすることもあります。
エアコンクリーニング完了。
エアコン本体やその周辺を拭きあげ、各部を元通りにしていきます。
試運転を行い、乾燥作業と異常がないかの確認をしていきます。
エアコンクリーニングを自分でやるときの費用の相場
費用を安く済ませるには、エアコンクリーニングを自分でするという選択肢もあります。
作業は先述した内容になりますので、DIYが得意な人であれば難しいものでもないかもしれません。
ここでは、自分でエアコンクリーニングを行ったときに、費用的にはどのくらいで済むのかの相場についてお伝えしていきます。
また、DIY作業にあると便利なグッズも一緒にご紹介しておきましょう。
自分でエアコンクリーニングするときの費用相場はどれくらい?
自分でエアコンクリーニングをするときの費用相場は、おおよそ1,500円〜3,000円程度です。
業者価格と比較するとかなり割安に見えますが、それだけ作業に手間がかかるということでもあります。
フィルター清掃や外部の汚れ落とし程度ならば、雑巾と家庭用洗剤くらいしか使わず難しくありません。
しかし、内部のクリーニングとなると、分解や洗浄作業で失敗してエアコンそのものを壊してしまわないような注意が必要です。
エアコンクリーニングのDIYで準備するもの
エアコンクリーニングを自分でやるときには、次のようなものが必要になります。
- 雑巾
- 養生グッズ(ゴミ袋やマスカーなど)
- スプレーボトル
- ブラシ類
- スポンジ
- 市販のエアコンクリーナー
- 汚水受け用のバケツ
- 脚立
- 分解用の工具
使用するものは、100均などで手軽に購入できるものほとんどです。
脚立や工具がない人や、エアコン内部のクリーナーについてはホームセンターでお求めください。
強力な業務用洗剤も購入できる
Amazonなどのショッピングサイトで、気軽に強力な業務用アルミフィンクリーナーも購入できます。
フィンだけでなく、本体や室外機の清掃にも使えるものもあり、スプレーボトルに水で希釈して使うことで簡単に利用できるのが特徴です。
ただし、汚水の廃棄処分には専用の中和剤が必要なものもあるため、よく確認してから購入しましょう。
あると便利な噴霧器
農薬散布などに利用される噴霧器は、エアコンクリーニングでも便利です。
ポンプ式ならば電気がなくても使え、液剤の希釈も目盛が備わっているため簡単に利用できます。
価格も比較的安価で入手でき、容器も軽く高所作業でも安心して使えるのでおすすめです。
室外機なら高圧洗浄機も使える
家庭用の高圧洗浄機は、室外機の清掃洗浄に活躍します。
カバーを外さない状態でも、外からの水圧で十分な効果に期待できます。
エアコン本体を壊してしまう可能性もあるので、室内での利用はおすすめできません。
自分でエアコンクリーニングをやるときの注意点
自分でエアコンクリーニングをやるときの注意点をまとめてみました。
- 作業前に必ず電源を抜く
- 養生はしっかりと行う
- フィンを破損させない
- 引火性のあるスプレーは火災に注意
- 洗剤の処分は説明に従う
自分でエアコンクリーニングをやるときには、作業前には必ず電源を抜くことを忘れてはいけません。
エアコンの故障だけでなく、感電や火災の防止のためです。
また、内部の基盤など、濡れてはいけない部分の養生はしっかりと行ってください。
汚れを取るために強く擦ったり、隙間に棒を突っ込んでフィンを痛めないようにしましょう。
市販のエアコンクリーナー類は、引火性のあるものもあります。
火の気やスパークが原因で、火災を招かないようにすること。
業務用洗剤はリサイクル法によって処分の仕方にもルールがあるものもあり、汚水など説明に従って正しい処分をしなければなりません。
エアコンクリーニングの料金相場は大手と個人業者でどれくらい違う?
エアコンクリーニング依頼する先として、大手の企業と地域密着型の個人業者ではどちらの方が良いのでしょうか?
基準が明確な大手企業は、品質も保証されている安心感があります。
しかし、料金やサービスも規定に沿って設定されるために不自由な面もあります。
また、地域密着型の個人業者のときには、料金が安くなるケースが目立ちますが、その分内容が不明瞭なこともあるという不安も出てきます。
見える条件だけでは、どちらが良いか悪いかについて正直判断しにくいものです。
そこで、代表的なベーシックタイプのエアコンクリーニング相場の違いとともに、メリット・デメリットについても詳しく知り、選ぶときの判断材料にしていきましょう。
大手企業の料金相場
FC展開なども行うメジャーな大手企業のエアコンクリーニングの料金相場は12,000円ほどです。
本部が指定する料金設定のため、地域などであまりブレがありません。
メリット
- サービス品質が一定
- トラブルのときにもお客様相談センターがある
- キャンペーン情報がネットでわかる
大手企業の最大のメリットは、接客や作業のサービスが一定に保たれている安心です。
統一されたマニュアルが用意され、研修システムなどの教育面も充実しています。
単純な料金相場だけを見ると割高に感じますが、駐車料金などの雑費が含まれていることもあり、追加費用が出にくい価格の明瞭さがあります。
また、万一のトラブルでも、本部のお客様相談窓口で対応してもらえ、キャンペーン情報などもサイト上で一斉に告知されるのでわかりやすいというのもメリットです。
デメリット
- 直営と委託業者でサービスに差があることも
- 土日対応していない業者もある
- 不要なオプションを勧められる
サービス品質が一定の大手企業で、直営店舗の価格は一律ですが、外注となる委託業者の場合は価格交渉ができるところがあるという違いがあります。
また、土日に対応していない業者もあることや、本部から受けたキャンペーンの目標達成のために、不要なオプションを勧められるということもあります。
個人や地域業者の料金相場
個人や地域密着型の業者のエアコンクリーニングの料金相場は8,000円ほどです。
大手や他の業者との競争が激しいというのと、会社ごとの受注状況では値引き合戦があるため、価格相場は地域によって差が激しいといえます。
メリット
- 価格交渉での優位性
- 大手にはない細かい気配り
- 個別の都合に合わせた柔軟性
特定地域を対象とした業者のなかには、1台あたり6,000円から対応する業者もあるなど、料金相場の安さは最大のメリットです。
また、作業時間も自分たちで調整できるため、顧客の都合にもできるだけ合わせてくれることもあります。
地域密着型のエアコンクリーニング業者は、決まった規定のない分だけ柔軟な対応に期待できるのが特徴です。
デメリット
- 技術や接客の品質がバラバラ
- トラブルになったときは個別交渉になる
- 繁忙期には対応できないことも
大手は独自の研修システムにより品質を保ちますが、個人には品質や技術に特定の資格のような基準がなく、その人の経験による差が大きくなるのが最大のネックです。
トラブルになったときも、個人単位で交渉しなければならないこともあります。
さらに、夫婦など少人数で営業しているところでは、対応できる件数も限られるため、繁忙期は対応してくれない可能性も出てきてしまうでしょう。
クリーニングを頼む先を料金相場だけで決めると後悔することも
エアコンクリーニングの業者は、大手から個人まで数多く存在します。
料金が安いからという理由だけで業者を選ぶと、トラブルになってあとで後悔することもあるかもしれません。
あとから後悔しない業者選びをするためにも、料金相場以外にチェックしておきたいポイントを解説しておきます。
安いだけが理由の業者選びは失敗しやすい
「サービスの質」を意識している業者なのかについては、価格と同じくらいよくチェックしておきましょう。
見積もりのときの接客応対が悪いと、作業のときにも雑に行われる可能性もあります。
また、提供されるサービスは、接客面だけではありません。
- 見積もりは明確か
- アフターサービスの範囲や条件
- 協会加盟の業者か
- 損害保険に加入しているか
業者選びの主なポイントについて、詳しく見ていきましょう。
見積もりは明確か
見積もりの内容が不明瞭な業者は避けるべきです。
基本料金以外に、あとから追加料金が発生する不安が出てきます。
作業の範囲や、追加になる条件など、明確な料金を提示してくれる業者を選んでください。
アフターサービスの範囲や条件
作業後のアフターサービスはどのようになるのかもチェックしておきましょう。
あとから不具合があったときの対応や、作業の保証期間を確認しておくことを忘れないでください。
協会加盟の業者か
個人業者のときは「日本エアコンクリーニング協会」や「日本ハウスクリーニング協会」など、特定の団体に加入をしているところを選ぶようにしましょう。
もしものときに、個人だと連絡がつかなくなる可能性があります。
協会の教育システムによる品質への期待だけでなく、万一のときに窓口が活用できる安心感が必要です。
損害保険に加入しているか
損害保険に加入しているかは要チェックです。
個人はもちろんですが、会社でやっているからといって安心はできません。
必ず作業中のエアコンや家屋に対する損害を賄える保険加入をしているか確認してください。
エアコンクリーニングの料金相場のまとめ
エアコンクリーニングの料金の平均的な相場についてご紹介してきました。
相場を決めるの4つのポイントは、台数・機能・地域・そして業者ごとの作業内容です。
エアコンクリーニングを安く抑えるためには、相見積もりを取ることや、台数をまとめて依頼すること、閑散期を狙うことが効果的。
費用を安く抑えるために、自分でやるときは作業の安全性や、汚水の処理などに注意が必要です。
依頼する先を全国区の企業にするか、地域に根付いた業者にするかは、自分の求めるものが何であるかを明確にしておくこと。
料金相場だけで決めると、あとからトラブルにつながって後悔することもあります。
個人業者でも、協会への加盟など一定の基準や品質を満たした証があるところならば、大手と変わらない安心感が持てます。
ただし、営業所の所在地が明確でなく、携帯番号だけで営業するようなところは避けておきましょう。
エアコンクリーニングのサイクルは、2年に一回程度行っておくだけでも問題ありません。
しかし、毎年安い時期を狙って行っておけば、オプションを利用しなくてもカビの繁殖なども抑えられ、安く清潔な環境を常に保持することもできます。
エアコンクリーニングを習慣にして、冷房効率による光熱費の節約や、ご家族皆さんの健康的な空間を守ってください。